一般的に今建てられている住宅と昔の住宅を比較してみるといくつか違う点がある。
例えば、自然のエネルギーの量の問題。
昔の住宅は自然の素材がほとんどだったが、今は化学物質が圧倒的に使用されている。
古い家に入ると何か心が落ち着くのは、その家が持つ自然のエネルギーではないかと私は思っている。
ただ掃除をするにしても、床や柱を磨きながら、自然との対話がそこにあるような気がするのだ。
今、多くの人が自然との調和という考え方の中で、自然を利用するということが言われているが、私は自然に感謝しながら使うということにちょっとこだわっている。

 例えば、私のこだわりの一つは「太陽と仲良くできる家」だ。
これは太陽光を利用するということではなく、相手(太陽)を認めて、その長所を知って、それを大事にする家ということ。
太陽の光というのは、夏は高い所にあるので家に入ってこない。冬は低いところにあるので家の奥まで入ってくる。
朝日は紫外線で殺菌力があり、夕日は赤外線でものを腐らす力があります。
南からの光は明るいが不安定。北からの光は安定しているので勉強部屋とか書斎にむいている。
よく子供部屋は南側がいいと言うが、その部屋は遊び部屋なのか、勉強部屋なのか、その視点を大切にして欲しい。

 太陽光は間接的に使うのではなく、直接その熱を保温力のよいムク材の床や壁などに畜熱すると、夜何となくあったかい。
これはメンテナンスも安値だし、工事費もソーラーに比べ意外と安値である。
屋根をガラス張りにしたサンルームの家を時々見かける、屋根は家族を守る大切なもの。やっぱり安心感のある屋根の方がいい。それから庭の南側に落葉樹を植えておくと、夏は涼しく、冬はあったかい。