ユーザーの体験レポート
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このページではユーザーの立場から、私、KUROが自分の家を建てるに当たって経験したことや住んでみて感じたことを時折リポートしていきたいと思います。
私は、優設計事務所の設計による自宅が2003年8月に完成したユーザーです。
飛び入り その1
癒される

今年の4月から人事移動になりました。疲れて帰って来て何をする元気もないぐらいでした。最近どうにか落ち着きましたが、同じように優さんの設計で家を建てられた方が『優しく包んでくれて癒されて力をもらいますよ』と言われていたことが、ようやく理解できました。家は住めればいいとか見栄で作らなくて良かったと思います。
(2006年5月新築 和知川原の家ご主人)

リポート その19
地震が来たら

2005年になりました。今年は、阪神淡路大震災から10年の節目の年になります。
各メディアでも、防災関連の番組や記事が目立つようになり、あらためて我が家の防災について考えることにしました。
建物そのものが地震に強いかどうかと言うことは良く分かりませんが、(恐らく耐震性は高いと信じていますが・・・)居住空間として、もし地震が襲ってきたときに安全かどうか、ということを某テレビ局の番組を参考に再チェックしてみることにしたのです。
まず、主に居住する空間に倒れてきて危険なもの(例えばタンスなど)がないか、また、最も無防備な状態で眠っているかもしれない寝室はどうか、逃げ道は確保されているか、などを重点的に見てみました。
我が家は作りつけの収納が多いので、元々タンスなどの背の高い大きな家具は最小限に抑えられている上に、ほとんどがクローゼットに納められているため、主に居住している1階の居間、食堂には倒れて危険なものはありません。
転倒防止の対策が必要なものは、私の仕事部屋にある本棚2本と台所の独立収納棚1本だけでした。
また、寝室にも家具をひとつも置いていませんので下敷きの心配はありません。
逃げ道についてですが、我が家は日常的な使い勝手の良さから引き戸の間仕切り(玄関も)が多くなっています。
引き戸は、建物が傾いた場合、上下で押さえられているため開き戸(ドア)に比べて開けにくくなってしまいます。
しかし、我が家の引き戸は、(玄関を除いて)戸の中程の大部分をシナ合板で作ってあるため、いざというときに比較的破りやすくなっています(加藤さんがそこまで考えて設計したかどうかは別にして(笑))。その上で、2階の寝室など他の逃げ道が確保しにくい所の間仕切りは開き戸になっていますので、比較的安全にできていると思います。1階から外への出口は開き戸の勝手口も2カ所あり、窓も多いのでなんとかなるでしょう。
ちなみに、タンスなどの転倒防止に有効な対策として、タンスの上にしっかりした空き箱(紙製でOK)を天井まで積み上げておく、という方法があるそうです。簡単にできる方法ですが、阪神淡路大震災では、そのようにしていた家のタンスは倒れなかったという実績があるそうです。うちも念のためにクローゼット内のタンスはそうしてみようと思っています。表には見えないので・・・

リポート その18
金魚

先日、他の地区の夏祭りで息子が金魚を2匹すくってきました。
すでにメダカを13匹飼っており、水槽をもうひとつ増やすのは場所の問題で気が進みませんでしたのでいろいろ頭をひねった結果、趣味の陶芸で前に作っておいたそば打ち用のこね鉢(直径約40cm)を引っ張り出してきて玄関に置いてみました。
底に砂利を敷いて御影石のかけらを2個(ホームセンターで1個約50円)置き、その上に遊びで作ったカタツムリの箸置きを並べてみました。 小さな水の循環器を目隠しするために、やっぱり陶芸で作った一輪挿しを2つ沈めて根付きの観葉植物を入れてみました。 それに金魚を泳がせてます。住まいが気に入ったのか毎日食欲旺盛で元気に泳ぎ回ってます。
いかがですか?けっこう夏らしい風流な置物になりました。フィルターから流れ落ちる水の音も涼しげですよ。

リポート その17
電気給湯器2

リポート15で電器給湯器のことを書きましたが、調べてみたら認識が間違っていたことが分かりましたので一部訂正します。
・・・これは、電気給湯器が「溜めたお湯をタンク内の水圧と温度調整のために混ぜる水道水の水圧に頼って放出する」仕組みのものであることを理解すれば当然のことなのですが、水が冷たく、水道水の勢いを借りられない冬の水圧にはがっかりするほどで、“水圧が命”のシャワーは冬の出番がありません。・・・
と書きましたが、実は元々の内部圧力はかなり高いことが分かりました。配管などに負荷をかけないように「減圧弁」というもので圧力を1/5程度に弱めて排出しているとのことです。
ということなので、最も効率的に水圧を上げる方法は減圧弁をもっと緩いものに換えるということになります。

ただし、メーカーでは推奨していないので勝手に交換するしかないのですが、試しにやってみるつもりです。
1ヶ月以内には実行する予定ですので、結果はまたここでご報告したいと思います。

リポート その16
冷房効率

さっきリポート15を書いたばかりですが、続けてもうひとつ・・・
冬に暖房効率の話を書きましたが、この記録的な猛暑(これを書いているのは2004.7.29)の中での冷房効率の話を書かない訳にはいきません。
はっきり言って快適です。我が家の冷房効果には3つのポイントがあります。
ひとつは、断熱効果。壁の2重断熱とペアガラスの効果で、1階の全ての冷房はこの夏でも居間の1台のエアコンでまかなっています。しかも天井の2つのファンによってむらなく冷気が行き渡り場所によってもそれほどの温度差がありません。・・このエアコンについては、面白い話があります。はじめに、エアコンを選定するにあたって近くの電器量販店に行きました。そこで、間取りを見ながらエアコン担当の方と話をしたのですが、1階の広さと間取りから見ると10畳用と8畳用の2台が必要だと言うのです。私は断熱効果を試したいこともあって、1ランク落として8畳用と6畳用にしたいと伝えましたが、それでは冷房効果に責任が持てないと言うことで、決着が付かず、結局別の電気店で購入することになりました。そのときには間取りは持っていかずに話をしたのですが・・・
実際使ってみると、果たして6畳用1台でしかも28℃の「静」モード(風量は、強/弱/微/静の段階です)で十分効いているのです。効き始めを早くしたいときなどに8畳用も使いますが、通常は6畳用+天井ファンで十分だということが分かりました。これには、他の2つの要素も効いていると思うのですが。
そのひとつは、内壁の珪藻土です。
前に住んでいたビニールクロス貼りの借家では夏には内壁に手を当てるだけで暑さが伝わってきましたが、今の珪藻土壁はひんやりしています。
もうひとつは、庇(ひさし)の場所と長さです。
この家の窓と庇の関係は絶妙で、冬には長い時間家の中まで日の光が入り 室内を暖めてくれます。逆に夏にはそれこそ窓の一歩手前で陰を作り、室内から昼間の強い日差しをシャットアウトしてくれます。お陰で、こんな猛暑でも快適に過ごすことができるのです。
欲を言えば、2階の暑さを何とかしたいものです。さすがに、2階は屋根に近いせいで暑くなります。特に我が家は大屋根なので瓦の面積が大きく熱を吸収し易いようです。それでも、断熱材と屋根裏の換気扇のお陰で一般的な環境よりは良いのでしょうが、これがもう少し何とかできれば最高なんだがなあ・・ということで、ひそひそと策略を練っているところなのです。

リポート その15
電気給湯器

久しぶりのリポートですが、この家に住み始めた頃から気になっていたことを書きます。
それは電気給湯器なのですが、夜間電力を利用して、深夜から朝にかけて300リットル以上のお湯を沸かしてタンクに溜めておき、お湯の水栓をひねると設定された温度になるように水と混ぜながら放出する仕組みのものです。
我が家は台所と風呂・洗面所が遠いので、台所のお湯はガス、風呂・洗面所のお湯は電気給湯器と分けて使っていますが、電気給湯器のお湯の勢いが思ったよりも(かなり)弱いのです。
これは、電気給湯器が「溜めたお湯をタンク内の水圧と温度調整のために混ぜる水道水の水圧に頼って放出する」仕組みのものであることを理解すれば当然のことなのですが、水が冷たく、水道水の勢いを借りられない冬の水圧にはがっかりするほどで、“水圧が命”のシャワーは冬の出番がありません。
もっとも、光熱費が大幅に削減されたり、節水効果もあるなど電気給湯器のメリットは大きく、シャワーがもの足りない以外に不満はほとんどないのですが、勢いのあるお湯のシャワーが浴びられないのはひとつの誤算でした。
もちろん、私がそう感じているだけで、「これで十分」と言う方が大半かも知れませんし、実は水圧を上げる方法はあるのです。ひとつは、タンクの設置位置をなるべく高くすることです。我が家は地面からの床高が高いのでタンクの位置が相対的に低くなってしまい、水圧に影響が出ていると思われます。また、もうひとつ、2階などにお湯を上げるために加圧ポンプをつけることができるのですが、これがあれば1階の水圧もより上げられるはずです。我が家の給湯器は残念ながら加圧ポンプを後付けできないので、タンクに下駄を履かせて少し位置を高くしてみるしかないかな、などと思ったりしています。

リポート その14
セキュリティ

首都圏のマンションに長く住んでいたので、家を建てるときにどうしても防犯は気になる案件でした。
宮崎に越して来てすぐに住み始めた借家の大家さんが某大手セキュリティ会社の幹部の方だったこともあり、その家も一戸建ての防犯システムとしては万全と言って良いほどの装備でしたのでその影響もありました。
いろいろと悩みましたが、やはりセキュリティ会社のシステムは高価なものでもあり、外壁に付ける赤いサイレンや目立つシールもそのものが防犯に大きく役立っていることは分かるのですが、どうしても外観に違和感を与えるような気がして結局は導入しませんでした。
それから、インターネットなどを使って家庭用の防犯システムを山ほど調べて導入したのが今使っている防犯システムです。
セキュリティに関わることですので詳しくはご紹介できませんが、 このシステムはドアや窓に取り付けた磁気センサーと室内空間に取り付けた(目立たない)赤外線センサーの組み合わせで侵入者を検知するものです。
検知すると大音響のサイレンを発し、直ちに登録してある数カ所の電話に通知します。電話がつながるとスピーカーを通じて侵入者に対して警告・威嚇の呼びかけもできますし、外部スイッチと組み合わせてビデオカメラを回すこともできます。
我が家がどのようなシステムにしているかは詳しく書けませんが、全て私が自分で取り付けました。幸いにこのシステムが本来の目的で動作したことはありませんが、出かけるときに屋内のドアの閉め忘れなどで携帯に電話がかかったことも何度かありますので動作は確認済みです。
これだけのシステムで実は初期導入費は大手セキュリティ会社のシステムの約10分の1です。しかも、月々の契約金もありません。いざというときに警備員がすぐに駆けつけてくれる訳ではありませんが、 昼間は通常私が在宅して仕事をしており、あまり遠出もしない我が家にはこれで十分です。
もし、ご興味のある方はどのようなシステムか個別に詳しくお教えしますよ。

リポート その13
安心感

もうすぐ季節は初夏。庭の山紅葉も青々と茂ってきました。
この家に住むようになってから、2歳半になる息子がときどき食事のときに手を止めて遠くを見たまま動かなくなってしまうことがあります。
何してるのかと聞くと「きれいだねー・・」庭の紅葉の葉っぱを見ているのでした。葉っぱのない冬にはその先にある板塀に遊ぶすずめを見ていたようです。最近は息子がそうしていると無理に食事をせかさず気が済むまで眺めさせることにしています。
実は、私はこの家を建てる前に設計図を見ながら「もう少し広くならないかな」と思うことがありました。数字では十分な広さがあることになっているのですが、どうも平面的な間取りを見ていると感覚的にとても狭いような気がしていたのです。しかし、いざ完成してみると思った以上の広さを実感することになり、逆になんだか広すぎるような気がしてきました。マンション暮らしが長かったためかコンパクトな住み心地に慣れていたのかも知れません。
ただ、最近よく感じることがあります。それは、この家は一戸建てなのに(セキュリティ万全のマンションに比べてと言う意味ですが)不思議と安心感があるということです。というより、家に入ったとたんにマンション時代とは異なるフワッとした安心感に包まれてとてもリラックスします。
ムクの杉材や珪藻土の壁など、肌合い、色合い、香りなどから来るもの以外に空間のもつ安心感が漂っているように感じるのです。
なぜだろうと考えたときに、ふと気が付くことがありました。それは、外との境界を感じさせない作り(二つの意味で)やゆとりを感じる空間のおかげではないかと。
(二つの意味で)というのは、普段生活する居間や食堂からは直接外と仕切られている壁がほとんど見えず壁の向こうの外を意識させないことがひとつ、もうひとつは見える範囲で唯一感じる外は吹き抜けの窓から見える空と外壁に囲まれた小さい庭だけで、居間の延長のように張り出したデッキが庭の中程にある山紅葉まで到達しており、居間からも食堂からもサッシを開ければすぐに外に素足で出ていける“バリアフリーさ”があり内だか外だか分からないような感覚を誘うものになっていることです。これが、庭までも家の中であるような“外を感じさせない”気分にしてくれているのでしょう。
それにゆとりを感じる空間は、無意識には居場所から外までのちょっとした距離を感じさせる安心の効果を持っていながら見える外を意識して動けばなんでもない広さであるような、そんな微妙なおもしろさを持っているようです。
息子も、外にあるようで家の中にあるような、遠くにあるようですぐ近くに感じるような庭の自然の営みを素直に感じていたのでしょうか。

リポート その12
いざという時

情けないことに、息子を抱き上げようとした瞬間、腰に「カクッ」という変な感じを覚えて、体勢を立て直そうとしたときに激痛が走った。ギックリ腰・・・2回目である。
経験した者でないと分からないと思うが、寝ても立っても座っても痛い。特に体勢を変えようとする度に激痛を伴い、大げさでなく通常の100倍くらいの時間がかかる。
勝手なことを言えば、こういうときに人に優しい家かどうかよく分かるものだ。一番助かったのはトイレ、男子用小便器が壁に取り付けてあるので、壁を支えにして用が足せる。無理に体勢を変えなくて良い。
引き戸もありがたい。ドア(開き戸)だとどうしても開いたときに多少の体勢の変化(ひねりや前後の移動)を伴うものだが、引き戸は片手で開けばそのままの体勢で出入りができる。
居間と和室の段差(和室が40cm高くなっている)も助かった。椅子よりもずっと幅が広いから安心して腰を下ろせるし、何よりそのままゴロリと和室側に横になれる。食堂の丸柱や低いテーブルも体を支えて立ち上がるのに便利だ。
2階の寝室への階段もゆるやかなので3日目にはそれほど無理なく上れた。
こんな状況を「いざという時」と形容して正しいかどうか分からないが、「いざという時に頼りになる家だ」と心から思った出来事であった。

リポート その11

来週からもう4月、狭いながら我が家の庭にも春が届き始めた。
居間のサッシ窓を開けると広めの濡れ縁(デッキ)があって、その前に高さが5mほどの紅葉の木がある。
ようやくこの木も芽吹いてきた。
落葉樹である紅葉(カエデ)は、夏には緑の枝葉でデッキの上に丁度良い木陰を作ってくれ、晩秋にはその名の通り美しく紅葉し、冬には見事に葉を落として光を通してくれる。特に紅葉は葉が小さく薄いため、落ち葉はカラカラに乾燥して、風に吹かれている内に粉々になって散ってゆく。住宅地でもそれほどご近所に迷惑をかけないで済む木である。
宮崎でなかなかカエデが紅葉しないのは、よく言われる紅葉時期の寒暖の差があまりないこともその原因のひとつだが、実は秋に雨が少なく乾燥した風に吹かれて水分が足りなくなるのが一番の原因だそうだ。
山の紅葉がなかなか赤みを帯びてこない時でも、民家の庭先の木が見事に紅葉しているのは、その家がちゃんと秋になっても水遣りをしているからだそうだ。
我が家の紅葉は夏に移植したのでなかなか元気が出なかったが、11月まで欠かさず水をやっていたら11月の下旬には見事に紅葉してくれた。2月の頭に寒肥をして、今年は万全の備えをしている(つもり)なので、この先元気に茂ってくれるだろう。2日間の雨の後勢いよく出てきた新芽を見ていると何だかそんな感じがする。

ところで、紅葉(正確には山紅葉)はカエデの一種である。カエデは楓と書くように風にそよぐ姿や葉擦れの音がやさしい。太陽の光や風の似合うやさしいこの家にぴったりのシンボルツリーである。

リポート その10
階段

優設計事務所が作る家の特徴でもあるのだが、2階への階段の上がり口が食卓の脇にある。
はじめて来た方(特にお子さん)からは「階段はどこですか?」と聞かれることが多い。

階段室には引き戸を開けて入る形になっていることも「隠れ階段」のイメージに一役買っているのだが、おかげで食堂にあっても気にならない。
それよりも、この階段は良いことずくめである。
階段が居室にある理由は、ホームページの「コラム家も健康になりたい!」に詳しく書いてあるが、うちの場合は、2階に寝室と子供部屋があることもあり、食卓や台所(食堂に連続)に居ながらにして2階の子供の様子が階段を経由して伝わる音で分かる。朝、目を覚まして子供が階段を下りてくると、1階に降りたとたん顔を合わせて「おはよう」と挨拶を交わしあえる。とても大事なことだと思う。
うちは郵便ポストが無く、郵便物や新聞は、通りに面した外壁に開いた郵便受けから直接階段室に落ちる(高さ5cmほど)ので、子供が2階から降りてくる途中で新聞をとって来てくれる。2歳5ヶ月の息子には大事な仕事だ。
この家に越してきたときは、息子はまだ1歳10ヶ月だったのだが、緩やかで滑らない階段のおかげで、すぐにひとりで上り下りができるようになった。1度だけ足を踏み外して途中から転げ落ちたことがあるが、怪我もせず、大泣きしただけだった。
この階段のおかげで、1階と2階がスムーズにつながっている。これが見えないところにあったらどうだろうか?
恐らく1階と2階は(心理的に)もっと離れた場所になったことだろう・・いや、そうなれば2階を使うことがあっただろうか?

リポート その9
掃除

この家に住み始めて、掃除が楽になった。
シャツ1枚で過ごせる時期は週に1回、毛糸の服を着るようになってからも2〜3日に1回の掃除で住んでいる。
別段、普通のことかも知れないが、前のフローリングの家では毎日掃除機をかけないとホコリが目に付いて気になったものだから、それに比べての話なのだが。
要は、今の家はホコリが(あるんだろうけど)目に付かないので
気にならないのだ。
光を反射するフローリングと光を吸収するムクの杉板の違いが大きいんだろうけど、それにしてもホコリがたまりにくい家ではあるようだ。これについては、明確な理由は分からないが、ホコリも多少の重量があるので、高いところから低いところに集まりやすいんだろうと思う。ウチはそういう意味では大きな段差(段差というと若干語弊があるが、部屋間で40cm程度の高さの違い)があって、ホコリは、一番低い堀テーブルの足下や台所の足下に集められるのかも知れない・・確かに、その辺は子供の食べこぼしや料理の際の汚れが出やすいので毎日ふき掃除をしている場所ではある。
掃除が楽な理由はその他にもある。
フローリングのようにワックス掛けがいらないし、カーペットのように髪の毛をローラーで取ったりする手間もない。
素足やソックスで歩いているだけで徐々に光沢が出てくる床なのだ。
住み始めて7ヶ月目に入った。床もわずかではあるが渋さが出てきたようだ。数年後、数十年度が楽しみだ。

リポート その8
お風呂2

さっき風呂に入りながらボーッと天井を見ていたら、いろいろと思い出すことがあった。
3年前までは都会の3LDKのマンションで暮らしていたのだが、そこの風呂は抗菌仕様のユニットバスで浴室乾燥機兼用の浴室暖房システムやキッチンにつながっているハンドフリーのインターホンなどが付いていし、マンション仕様にしては広めの作りだった。
それで何を思ったかと言うと、満足感というのはかなり相対的なもんだと思ってたけど、絶対的な満足というのもありそうだなということ。
自分は本質的にカラクリ好きで、前のマンションの風呂はその意味でも満足していた(それらの機能をフルに使っていたかは別にして・・)。でも、それはその前に住んでいた賃貸マンションの狭いユニットバスの経験があったからだと言うことに気づくと同時に、全くシステマチックではない(機械的でないと言う意味で)今の風呂で得られる満足感は、そんな形から入ったものではなくもっと原始的(絶対的)な「気持ち良さ」から来ているとあらためて気づいたのだ。
浴室乾燥機も浴室暖房機も換気扇さえもない、でも、人工的な抗菌素材を使ってなくてもカビも生えず、暖房機がなくても肌寒くなく、換気扇がなくても湯気をどんどん吸収して水滴さえも付けないヒノキの壁・天井。また、外に向けて開いた大きな窓は、外の目を気にすることなく開放的な気分にさせてくれる。これらは、前のマンションと比べてどうのといった次元の話ではない。比べる気持ちがあるうちは設計図を見ても「寒くないか、人目が気にならないか」と不安が先に立つ。「でも、気持ちよさそうだな」そう思っていざ作ってみると、果たしてそのとおりだった。
そんなことを考えながら最後にふと思った。あの3LDKマンションの値段ってこの家(土地含めて)よりも高かったよな〜フーッ。

リポート その7
暖房レス住宅

今日の「優さん語る!」に「暖房レス住宅?」とある。
スウェーデンの暑苦しい(笑)家の話である。
優さんの語りの中に、「日本らしく自然と調和しながら快適な家を作ることは可能なのだ」とある。以前のリポートにも何度か書いたが、本当にそのとおりだ。
ちなみに、今朝の宮崎市(我が家の外気温)は1℃だった。さすがに昨夜はそこそこ寒く、居間に暖房をつけっぱなしで寝たので、今朝の室内気温は15℃だった。
と言っても我が家の暖房器具は、10年前に買った安い国産のオイルヒーターと食堂のテーブル下に置いている小さい電熱ファンヒーター(家電量販店で1,240円也)だけである(エアコンはあるが、暖房用としては使わないことにしている)。
昨夜は、そのオイルヒーターを650W分だけオンにしていたが、マニュアルによるとこのヒーターはフルパワー(1150W)で6〜8畳用らしい。もちろん、今流行りのイタリア製高性能オイルヒーターなどに比べれば熱効率はかなり悪い物だと思う。それでも、食堂、台所、居間、廊下と、そのヒーターが置かれている開放空間の総床面積は少なく見ても16畳はあり、しかもそのうち7畳分くらいは天井が吹き抜けなのだ。
その状態で、今朝の室温が15℃(外気1℃)なのだから、風通しが良い家でも必要十分以上の断熱(保温)性能を実現できることを実感しています。

リポート その6
施工期間

リポートその5を書いたばかりだが、もうひとつ以前から言いたいことがあったので続けて書くことにする。
それは、施工期間(設計も含めて建築期間と言った方が正しいかも知れない)である。
我が家は、設計に5ヶ月(90%以上は3ヶ月で完成)、施工に10ヶ月弱(10月8日〜翌年7月22日)かけた。
元々の計画では、設計に3ヶ月、施工は4ヶ月の予定であったが、地盤補強などの施工前の処理に時間がかかり、施工開始の遅れに引っ張られて設計期間が延びた。だが、そのおかげで家の使い勝手をよくシミュレーションする時間や加藤さんから建材、工法などをよく勉強する時間ができ、満足のいく設計内容に仕上がったと思う。
施工に関しては棟梁が細かいところにまでこだわってくれて、全く手を抜かないで(と言うよりも充分以上に思えるほど手をかけて)施工してくれた結果、計画の倍以上の時間をかけることになったのだが、それも、設計の内容が棟梁をその気にさせたのだと感じることができた。
はじめは「早く住みたい」と思っていたのだが、家の形ができていくうちにその仕上げの丁寧さに感動し、棟梁から完成時期の延長の話が出るたびに心の中で「ありがたい、ありがたい」と喜ぶようになっていった。
そんな風に完成した家だから愛着も一入だし、何より住み心地は申し分ない。
この先少なくとも数十年単位で住むことになる家を1年以上かけて作ることができて私は幸せだったとつくづく思う。

リポート その5
湿度

前に、外気温との差について少し触れたが、実は先月(12月)からほぼ1ヶ月間、朝と昼間の外と中の温度/湿度を測ってみた。もちろん、室内の暖房機や加湿機を使わない状態で。
気温については、天気の違いで多少の変化はあるが、全体的な傾向で見ると 朝の外気温が2〜10℃の時に室内は11〜17℃で、外気温が昼に5℃以上上昇しても、室内は2 〜3℃程度しか変化しない。
基本的に暖かく(と言うより冬なので、寒くなく、と言った方が適切か・・)温度が安定している。
そのように気温の安定もさることながら、実は、特筆したいのは湿度の方なのだ。
外の湿度は天気によって日々様々で、快晴の朝は50%を切るときがあり、雨の朝は80%近くまで上がる。また、快晴の日の昼には30%を切るまで下がる。しかし、室内の湿度は天気にも時間にもほぼ関係なく一定で、大体40〜50%を保っている。これが、快適な住み心地の大きな要因になっている気がする。

リポート その4
障子

新しい年が明けて、さすがに宮崎でも朝の気温が1〜2℃まで下がり始めた。
それでも、まだ夜の間は暖房無しで過ごしているし、朝の室内温度はいまだ 10℃以下になったことがない。
杉の床と断熱材の威力が大きいと思うのだが、明るくなって障子を開けたとたんひんやりとした空気が伝わってくる。うちにはカーテンがほとんど無く、約80%の窓に雪見式の障子戸を入れている。たかが紙一枚なんだけど、ペアガラスサッシとの間にできる空気の層が断熱効果を倍増しているのが実感できる。
また、障子は照明器具でもある。夜は室内の照明を反射してくれるし、昼間は外の明るい日差しをやわらかい光に分散してくれる。ホントたかが紙一枚なのに大きな働きをしてくれる。障子もエライ!

リポート その3
お風呂

この家に住み始めて半年になろうとしている。
今回はお風呂についてリポートしてみたい。
我が家の風呂は右の写真のように、壁と天井にヒノキの板を貼っている。床にはタイルを貼っているが、その上にこれもヒノキのすのこを隙間なく置いている。ついでに、風呂のふたと椅子もヒノキで作った。つまり湯船(バスタブ)以外はほとんどヒノキで覆われている。
一方、この風呂には換気扇がない。南側と西側にジャロジー窓がついていて、使っていないときはこれを開けて換気をする。
実は今回リポートしたいのは、「カビがほとんど発生しない」ということ。換気扇で強制換気しなくても、風呂のどこにもカビらしいカビが発生しない!タイルの目地にも、洗面器の裏にも・・・風通しの良い窓の作りもさることながら、ヒノキの効果大と思っている。

ついでに報告すると、寒い冬の夜、最初に風呂場に足を踏み入れた者でも冷え冷えとした肌寒さを感じない。宮崎とは言え外は10℃以下のはずなんだけど・・杉もエライけどヒノキもエライ!

リポート その2
冬の朝

この家に住み始めて5ヶ月目にはいった。もう12月も半ばだ。
朝の外気温は、まだまだ本格的な寒さとは言えないまでも7℃くらいだ。ちなみに室温は大体15℃くらいで、まだ何も暖房は使っていない。
去年との大きな違いは、この時期でもソックス、スリッパを履いて無くても足が冷たくないこと! 家の中にいる間は全く素足で生活できる感じだ。
床には無塗装の30mm厚みの杉板を使っている。杉は蓄熱性がいいとは聞いていたが、フローリングとの差がここまで実感できるとは・・・恐れ入りました。

リポート その1
天井の杉板

家を建て始めてすぐに「ありがたい」と思ったのは、施工監理を加藤さん(優設計)がやってくれたことだ。
加藤さんの頭の中には、もう既に設計図面だけでなく、私たち夫婦の家への思いがバッチリはいっていて、材料や仕上げのチェックを厳しくやってくれるだけでなく、「そこまで!?」と思わせるようなこだわりを見せてくれる。
あれは、和室の天井の材料を確認しているときだった。私もそこにいたのだが、材木屋さんが持ってきたのはキレイな正目に近い木目の杉板だった。材料としてはいいものらしい。しかし、それを見た加藤さんが一言「面白くない」。「もっと節のあるやつ持ってきて」材木屋さん「・・??」。杉板を持って帰りしなに一言「無節の材を持ってきて節入りに代えて来いって言われたのははじめてだ(笑)」。でも、確かにいい具合に節の入った杉板が天井にはいると質感が上がったような落ち着いた雰囲気になった。こんなことまで普通の人じゃ気が付きませんよね〜?