このコラムは宮崎中央新聞に連載されたものです。
 
  太陽と仲良くできる家 思いやりや気配りの心を育てる家
  風と仲良く遊べる家 先祖やお年寄りを大事にできる家
  家族が仲良く暮らせる家 隣の人、その隣の人を大事にできる家
  お父さんが元気に働ける家 「親子断絶の階段」が玄関にない家
  お母さんが楽しく働ける家 玄関でおもてなしができる家
  ●美しく歳を重ねる家  
 
 

 女性の社会参加の話をよく耳にする。結婚、出産後も仕事に生きがいを持って働くキャリアウーマンが増えているのはもちろんだが、地域のボランティア活動や子供会、自治会等の活動で社会参加している女性も結構多い。それだけ家事、育児のために家の中にいる女性は減っているのだと思う。

 それでも家と付き合っている時間が長い短いにかかわらず、上手に付き合っているのはやはりお母さんではないだろうか。まず第一に家というのは家族が生活している空間だ。遠く離れて住んでいても、家族の心を結びつけているのは父性よりやはり母性であろう。母親の持つ母性本能が豊かであるほど家族の結びつきは深い。第二に女性の感性は男性以上に美意識が強く、文化性がある。だから家のインテリアにこだわりを持ったり、今流行のガーデニングを楽しむことは、単に「住むための家」から「楽しむための住空間」にしてしまう。

 如何にお母さんの母性本能を引き出し、美意識と文化的感性を磨くか。この仕掛けも家づくりには欠かせない大切なポイントである。つまり家というものを、お母さんがイキイキと楽しく働くための舞台と考えるというわけである。その舞台の主役づくりに成功すれば、家庭の中でのお父さんの役割も生きてくる。誰が訪ねてきても温かいおもてなしが出来る。自然と人がわいわい集まってくるようになる。

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